こんにちは。
今回(2024年12月10日)放送のプラチナファミリー
【小泉孝太郎&高嶋ちさ子が黒柳徹子と華麗なる一家のぞき見】
という番組が放送されます。
そこでプラチナファミリーが取り上げられます。
そのうちの一つのファミリーが冷泉家(れいぜいけ)です。
冷泉家と聞いても格調の高い感じのお名前で耳馴染みがない方もおられるかもしれません。
藤原道長の末裔で、約800年和歌を守り続ける冷泉家。
2024年のNHK大河ドラマのタイトル「光る君へ」
『源氏物語』の主人公・光源氏と、
そのモデルのひとりといわれる藤原道長を指しており、
この作品では紫式部と道長との関係を
「生涯のソウルメイト」と設定しています
どのような人なのか気になり調べてみましたので
一緒に見ていきましょう
1. 冷泉家とは?読み方など
冷泉(れいぜい)という名前の家には
冷泉家(れいぜいけ):公家・華族
冷泉氏(れいぜし) :武家
があり、今回番組で取り上げられるのは、公家・華族であった冷泉家。
平安・鎌倉時代に天皇の勅宣によって編纂される
和歌集の勅撰選者でもあった藤原俊成・定家を先祖とする“和歌の家”。藤原俊成は定家の親。
藤原定家は藤原道長の来孫(5代後の子孫)にあたります。『小倉百人一首』の撰者です。
冷泉家は、あの藤原道長の子、長家を遠祖とし「御子左家(みこひだりけ)」と呼ばれる家系。藤原定家の孫である為家から冷泉家を名乗っています。
冷泉家の家名の由来は、二条京極北の冷泉小路に住したことに由来するそうです。京都御所の北側に位置します。
冷泉家(れいぜいけ)は、藤原北家御子左家の流れを汲む公家・華族だった家。
上冷泉家と下冷泉家があり、公家としての家格はいずれも羽林家(うりんけ)、
華族としての家格は
上冷泉が伯爵家、
下冷泉が子爵家です。
歌道の宗匠家の内の一つで冷泉流歌道を伝承しています
2. 冷泉家の現在、収入源や資産などは?
冷泉家は公家御子左家の分家で藤原定家の孫の藤原為相(れいぜい ためすけ)の晩年の子が遺産の一部を相続して出来た家です。公家の中ではそれほど家格の高い家ではないものの。定家の子孫は分家の冷泉家以外は断絶したため和歌の家として一般に知られるようになりました。ちなみに冷泉家には上冷泉と下冷泉の二家があります。
明治維新のときに上冷泉家は飛鳥井家と共に京都に残るよう命じられ、又屋敷が公家町(現在の京都御苑)の外にあったため現存する唯一の公家屋敷として邸宅を今日まで残すことができました。そして京都に残ったことは戦争による火災や混乱の被害から国宝の名月記を始めとする貴重な文化財を守ることになり、そのため和歌の正倉院と呼ばれる家になりました。
現在の建物は天明の大火(1788年)で焼失した後の寛政2(1790)年に再建され、公家屋敷本来の姿を忠実に伝えた貴重な遺構として、重要文化財に指定されています。
明治維新でそのほとんどが天皇とともに東京に移り、邸宅も取り除かれました。「留守居役」となった冷泉家の屋敷だけが、今に残ることになったのです
おそらく日々の暮らしや御所言葉、年中行事など公家のしきたりを最もよく伝えている家です。
冷泉家の収入源は、クラウドファンディングや個人・企業からの寄付、公益財団法人「冷泉家時雨亭文庫」などです。国や地方自治体の負担は限定的のようです。また建物の修復に多額の費用が必要のようですが、大半は冷泉家が費用を受け持つそうです。戦後、華族制の廃止により国からの収入が途絶え、先代(24代当主)は会社員になったそうです。
古文書と典籍の修理だけでも毎年、2千万円ほどかかる。現在、新築で建てている収蔵庫「北の大蔵」の建築費用には、工事前後の整備費用も含め、総額3億円が必要で、冷泉家が支払わなければならない。「文化庁に国に費用を負担してもらうようお願いに上がりましたが、即座に却下されました。」
現在の公家で先祖伝来の家宝を守れているのは上冷泉家と近衛家くらいで多くの公家はサラリーマンしたりして普通に暮らしています。冷泉家の現当主の方も大学の教授などを歴任されました。
公家らしい公家の家が冷泉家だけになってしまったため現在に残る公家の代表みたいな家になってしまいました。
冷泉家に関する資産には、次のようなものがあります。
冷泉家時雨亭文庫:資料の保存・公開を目的とした財団法人です。1981年に冷泉家の当主が理事長を務めています。
冷泉家の屋敷:200年以上前に建てられた屋敷で、現在も住み、多くのものを受け継ぎ、守り続けています。天明8(1788)年の「天明の大火」により焼失しましたが、寛政2(1790)年に再建されました
3. 冷泉家の現当主や跡継ぎは?
京都の冷泉家の現当主は冷泉為人(ためひと)さんで、
冷泉家の婿養子に入り、後に25代当主となられました。
1944年兵庫県生まれ。
関西学院大学大学院文学研究科博士課程修了。専門は日本美術史(近世絵画史)。 大手前女子大学教授・池坊短期大学学長・同志社女子大学客員教授・立命館大学特別招聘教授・京都美術工芸大学長を歴任。
1984年に藤原俊成・定家の親子から800年続く和歌の家・冷泉家の婿養子に入り、後に25代当主となる。2002年には冷泉家時雨亭文庫理事長に就任した。
著書に
『冷泉家・蔵番ものがたり 「和歌の家」千年をひもとく』NHKブックス、
『円山応挙論』思文閣出版
など。
受賞歴としては
1998年明石市文化功労賞、
2007年京都府文化賞功労賞、
2018年文部科学省大臣賞 文化財地域功労賞、
2020年第14回京都創造大賞を受賞
跡継ぎは野村渚(のむら じゅげ)さん
冷泉家の跡継ぎは誰ですか?
今年3月、冷泉家の後継者に決まった野村渚さん(42)には、そんな思い出が残る。 現在の25代当主の冷泉為人(ためひと)さん(79)と妻の貴実子さん(75)のめいで、先代の故・為任(ためとう)さんの孫にあたる。 pic.twitter.com/GXlJJj5dYz
— やったるぞ‼️🇯🇵 (@qat8EJFlDVwxKGG) April 19, 2024
まとめ
華族制度の廃止等、世間の変化などによる影響を受け、様々な修復など補助が限定的で個人でのご負担が多く大変なご苦労をされてることを知りました。ですが、日本人の原点である和歌を守り伝え800年続いた冷泉家。世の中の変動に伴いマイナスもあれば、クラウドファンディングのような世間の援助が得られるシステムも出てきてることをうまく活用してこれからも続いて行って欲しいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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